おとぼけ歴史クイズ

坂本龍馬の有名な写真、なぜ右手を懐に入れているのでしょうか
放送日
2016.02.18

  幕末の英傑、ご存知坂本龍馬が京都・河原町の近江屋で同志中岡新太郎とともに凶刃に倒れ、暗殺されたのは、慶応3年、1967年の大政奉還の年11月17日、33歳でした。龍馬のお墓は東山山中ですが、銅像が円山公園のほか、暗殺される直前に映された写真を参考にして造られ、故郷の高知の桂浜に立っています。この像、みなさん写真か実物像をよく見られたことと思います。和服姿にブーツをはき、太平洋を眺めるように、しかも右手を懐に入れています。
 さて、問題。龍馬はなぜ右手を懐に入れていたのでしょう。次の内、最も有力な説はどれでしょう。
@ その時、怪我していた傷を隠していた。
A いつも懐に入れていたピストルを握っていた。
B その時、前夜酒を飲みすぎて胃がチクチク傷んでいた。
正解は@
 暗殺の前年、慶応2年1966年1月23日午前2時、伏見奉行所一行(新撰組も加わっていたとの説もある)に寺田屋にいるところを襲われ、いち早く気付いたお龍は風呂から裸のまま裏階段を2階へ駆け上がり投宿していた龍馬らに危機を知らせました。乱戦、発砲の末、龍馬は寺田屋から逃走しましたが、その際、右手の親指に大きな負傷をしました。写真は、その数カ月後に撮られています。
 ちなみに、ナポレオンがよく右手をチョッキのポケットに入れてる肖像が伝わっていますが、これは、胃潰瘍で痛いお腹を常に押さえていたからです。また、伊藤博文はナポレオンを尊敬していつも真似をして右手をチョッキのポケットに入れて演説などしていました。しかし本当の理由はヘソの辺りの脱腸を押しこんでいたからだそうです。  

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