兵庫県の令和4年度観光客動態調査結果
 (速報)
  
【令和4年度観光入込客数・観光消費額(速報値)】
1.観光入込客数
  令和4年度の観光入込客数は、前年度を2,886万人上回る1億1,145万人(+33.7%)となった。
 <令和4年度の主なトピックス>
   ・「ひょうごを旅しようキャンペーン+(プラス)」(県民割)の実施 [3/22〜10/10]
   ・「ひょうごを旅しようキャンペーン・ワイド」(全国旅行支援)の実施 [10/11〜12/20]
        ※まん延防止等重点措置実施期間の解除 [3/21]
 <参考:調査対象> ・調査対象期間 令和4 年4 月〜令和5 年3 月
   ・調査対象基準 年間入込客数10,000 人以上もしくは特定月5,000 人以上の施設等
   ・調査対象地点数 約1,200 地点
(1)地域別の状況について
 令和3年度に比べ、新型コロナウイルス感染症による人流抑制の影響が少なく、「ひょうごを旅しよう キャンペーン+(プラス)」等の需要喚起策等の効果もあり、 全ての地域で前年度より増加となった。
 一方で、淡路を除く地域では令和元年度の水準には届いていないものの、阪神南、阪神北、北播磨、 丹波では令和元年度比で約90%まで回復するなど地域毎で回復傾向が 強く見られる結果となった。
                                                                        (単位:千人)



(2)日帰・宿泊別等の入込状況
 日帰客が1億360 万人(+33.0%、全体比90.5%)、宿泊客が1,091 万人(+41.1%、全体比9.5%) となり、全ての地域で日帰客、宿泊客ともに増加となった。





(3)主要観光施設への入込客数 (非公表施設を除く)
 令和4年3月21 日のまん延防止等重点措置実施期間が解除された影響もあり、阪神甲子園球場が3 年ぶりに1位となった。


2 経済波及効果等
(1) 県内観光消費額・観光産業県内総生産
 令和4年度県内観光消費額(名目)は、1兆1,427 億円(前年度比+38.9%)、観光産業の付加価値額 である観光産業県内総生産(名目)は5,928 億円(同+41.0%)である。
新型コロナウイルス感染症による人流抑制が緩和されたことで社会経済活動の両立が図られ「ひょう ごを旅しようキャンペーン+(プラス)」等の需要喚起策等の影響で、 観光消費額は2 年連続増加した。
 また、物価変動を除いた観光産業県内総生産(実質)は、5,742 億円(同+38.3%)、これは、実質県内 総生産比2.5%である。

※1 観光消費額 = 観光客数 × 観光消費単価(交通費、宿泊費、飲食費、買物代、その他)
※2 観光産業県内総生産= 観光消費額 × 付加価値比率(兵庫県統計課「兵庫県民経済計算」に基づく)
(名 目)実際に市場で取引されている価格(市場価格)に基づいて推計された値
(実 質)基準年次(平成27年:R4年1月改定)からの物価の変動分(上昇・低下)を名目値から取り除いた値
(2) 県内観光消費額の経済波及効果概要
 「平成27 年兵庫県産業連関表」をもとに推計した結果、県内観光消費額(1兆1,427 億円)にかか る経済波及効果(生産誘発額)は、 1兆6,845 億円(前年度比+38.9%)、県内観光消費により新たに生 み出された付加価値誘発額は、9,699 億円(同+38.9%)、創出された就業者誘発数は、 17万4 千人(同 +39.3%)となった。

※ 兵庫県統計課「平成27年兵庫県産業連関表」を用いて推計
※ 経済波及効果(=直接効果+間接効果) ・直接効果:県内観光消費額
・間接効果:原材料や消費支出からの波及(産業連関分析により推計)
(注)・端数処理のため、資料中の表の内訳と合計は必ずしも一致しません。
・県内観光消費額等は推計時点の最新の統計資料を用いて推計しているため、過去に公表した数字と異
なる場合があります。



< 参 考 資 料 2 >
主要観光施設(※)の入込客数の対2019年比(月別)
2022(R4)年の主要観光施設における観光入込客数の2019年同月比は、順調な回復傾向にあり、2023(R5)
年の7月、10月は2019年の入込客数を上回る結果となった。

出典:兵庫県調べ ※地域毎の主要観光施設(約60 地点)を調査
< 参 考 資 料 3 >
県内延べ宿泊者数の推移(月別)
2022(R4)年は、まん延防止等重点措置が解除された3月以降、需要喚起策が効を奏して回復傾向にあり、
全国旅行支援の実施期間である10 月から12 月においては、コロナ前の2019(R1)年を上回った。
2023(R5)年は5月以降、台風の影響があった8月を除き、2019(R1)年を上回る水準で推移している。

出典:観光庁「宿泊旅行統計調査」より作成
〔問い合わせ先〕 産業労働部観光局観光振興課 078-362-3317
(兵庫県産業労働部観光局観光振興課から提供いただきました)
過年度(〜令和3年度)の調査結果(確定分)については、
兵庫県庁(観光局観光振興課)のホームページ「観光客動態調査」をご覧下さい。
 
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