|
 |
兵庫県の令和2年度観光客動態調査結果
(速報) |
|
1.観光入込客数
 |
令和2年度の観光入込客数は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、前年度を5,819万人下回る
7,832万人(▲42.6%)となった。
<参考:調査対象>
・調査対象期間 令和2年4月〜令和3年3月
・調査対象基準 年間入込客数10,000人以上もしくは特定月5,000人以上の施設等
・調査対象地点数 約1,200地点 |
|
(1)地域別の状況について
新型コロナウイルス感染拡大防止による2度の緊急事態宣言発令や外出自粛、各施設の臨時休業やイベント中止などの影響により人流が抑制され、全ての地域で大幅減となった。
神戸、阪神南、中播磨は、都市部での人流抑制が影響したものの、北播磨、丹波等では公園等の屋外施設では平年並みとなったところもある等、地域によって差が見られる結果となった。
|
|
(2)日帰・宿泊別の入込状況
日帰客が7,152 万人(▲42.6%、全体比91.3%)、宿泊客が680 万人(▲42.6%、全体比8.7%)となり、全ての地域で日帰客、宿泊客ともに大幅減となった。
|
 |
|
《地域別の日帰り客・宿泊客の入込状況(単位:千人)》
|
(3)目的別の入込状況
目的別として多い順に、@スポーツ・レクリエーション、A歴史・文化、B都市型観光となった。スポーツ・レクリエーションは、公園など屋外施設での減少が比較的緩やかとなり、2,732
万人(▲25.4%)に留まった。一方、行催事・イベントは大幅減となり、494 万人(▲80.7%)となった。
|
 |
|
 |
 |
(4)四季別の入込状況
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全ての季節で大幅減となった。1度目の緊急事態宣言(4/7
〜5/21)を含む春は、前年度を大きく下回る1,115 万人(▲68.4%)となった。国や県の観光需要喚起策が実施された夏・秋は回復が見られた。2度目の緊急事態宣言(1/14〜2/28)を含む冬は、積雪に恵まれたスキー場等の入込に回復が見られた。
|
 |
|
 |
 |
(5)主要観光施設への入込客数(社寺参拝・イベント等を除く。施設名・入込客数の公表可能施設のみ)
新型コロナウイルス感染拡大の影響により順位は大きく入れ替わり、人の密集が生じにくい屋外施設が上位となり、上位10
施設のうち5 施設が公園となった。 |
 |
|
《主要観光地への入込客数》
上位10施設(社寺参拝、イベント等を除く。施設名・入込客数の公表可能施設のみ (単位:千人)
 |
2
経済波及効果等
(1) 県内観光消費額・観光産業県内総生産
令和 2 年度県内観光消費額(名目)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により 6,821
億円(▲ 45.4%)、観光産業の付加価値額である観光産業県内総生産(名目)は3,840 億円(▲45.8%)である。
外出自粛に伴う人流抑制や、近場への旅行が増加したこと等から交通費が大きく減少した影響で、観 光消費額全体を押し下げた。
また、物価変動を除いた観光産業県内総生産(実質)は、3,746 億円(▲46.0%)、これは、実質県内総 生産比1.9%である。
 (出典):兵庫県統計課「兵庫県民経済計算」、兵庫県観光企画課「兵庫県観光客動態調査」、観光庁「旅行・観光
消費動向調査」、(公社)日本観光振興協会「観光の実態と志向」掲載の単価等を用いて推計
※1 観光消費額 = 観光客数 × 観光消費単価(交通費、宿泊費、飲食費、買物代、その他)
※2 観光消費額の費目別寄与度:交通費(▲17.4%)、宿泊費(▲4.3%)、飲食費(▲13.0%)、買物代(▲5.3%)、
その他(▲5.4%)
※3 観光産業県内総生産= 観光消費額 × 付加価値比率(兵庫県統計課「兵庫県民経済計算」に基づく)
(名 目)実際に市場で取引されている価格(市場価格)に基づいて推計された値
(実 質)基準年次(平成23年)からの物価の変動分(上昇・下落)を名目値から取り除いた値
※1 観光消費額 = 観光客数 × 観光消費単価(交通費、宿泊費、飲食費、土産代、施設入場料 等)
※2 観光産業県内総生産= 観光消費額 × 付加価値比率(兵庫県統計課「兵庫県民経済計算」に基づく)
(名 目)実際に市場で取引されている価格(市場価格)に基づいて推計された値
(実 質)基準年次(平成23年)からの物価の変動分(上昇・低下)を名目値から取り除いた値 |
(2)
県内観光消費額の経済波及効果概要
「平成 27 年兵庫県産業連関表」をもとに推計した結果、県内観光消費額(6,821 億円)にかかる経済波及効果(生産誘発額)は、1
兆 25 億円(▲45.5%)、県内観光消費により新たに生み出された付加価値誘発額は、5,395 億円(▲46.2%)、創出された就業者誘発数は、110
千人(▲46.3%)となった。
※兵庫県統計課「平成27年兵庫県産業連関表」を用いて推計
※ 経済波及効果(=直接効果+間接効果) ・直接効果:県内観光消費額・間接効果:産業連関分析により経済波及効果を推計 |
< 参 考
資 料 > 地域別主要施設・イベントの入込状況一覧
|
 |
 |
(兵庫県産業労働部観光局観光企画課から提供いただきました) |
過年度(〜令和元年度)の調査結果(確定分)については、
兵庫県庁(観光企画課)のホームページ「観光客動態調査」をご覧下さい。 |
|
|
当研究館のホームページ内で提供しているテキスト、資史料、写真、グラフィックス、データ等の無断使用を禁じます。
|
※クリックして下さい。
「地方創生」メニュー へ戻ります。 |
※クリックして下さい。
「神戸・兵庫の郷土史Web研究館/地域創生・ツーリズム研究所」のトップ・メニューへ戻ります。 |

※クリックして下さい。
「テーマ(課題)別メニュー」 へ戻ります。 |
|