「奥米地ルーラルライフ倶楽部」で田舎暮らし
 (地域の活性化、まちづくり・まちおこしへの取組み 7)
「奥米地ルーラルライフ倶楽部」で田舎暮らし
郷土史探訪ツーリズム研究所(代表)参加応援プロジェクト
『 集客交流事業“バーチャル田舎生活奥米地ルーラルライフ倶楽部”づくり』
兵庫県養父市(奥米地ほたるの里づくり協議会)
(内閣府2009年度「地方の元気再生事業」採択事業)
 養父市は、兵庫県北部の但馬地域の南部中央に位置し、姫路および京都方面からの交通結節点和田山(朝来市)に北接しています。養父市東部(旧養父郡養父町)の奥米地地域は、南北を結ぶ幹線道路からわずかに山間部に入った静かな山村で、清らかな水と豊かな緑の山々に囲まれたところです。
 森林が多く、但馬牛の飼育、農林業が主で、昔からゲンジボタルの生息地であり、自然環境保護と地域の活性化をめざして「ほたる」をテーマに「ほたるの館」「ほたるまつり」「自然体験学習館めいじ」「めいじキララ」など、各種の地域整備が進められてきました。しかし最近では、観光や教育旅行のニーズも様変わりしてこれらの既存施設を活用した新しいソフト(取組み)が求められてきました。
 平成21年には内閣府の助成事業「地方の元気再生事業」を受けて取り組んだ「集客交流事業“バーチャル田舎生活・奥米地ルーラルライフ倶楽部”づくり」として、次の取組みが行われました。
大正末期に建てられた旧町役場を移築改造した「ほたるの館」
いろりで但馬牛の炭火焼、「いろりの家」
8棟ある「バンガロー」村
自然体験学習館「めいじ」
ほたるのことを学べる「めいじキララ」
「緑の風緑農園」
(1) 地域人材力の育成と新業態「奥米地ルーラルライフ倶楽部」開発の実証実験
 既存施設を活用した「バーチャル田舎生活・奥米地ルーラルライフ倶楽部」を構築し、受け入れ体制の整備や事業を推進するために、地域リーダーを育成し、従来の農業体験やグリーンツーリズムとは本質的に異なる田舎の生活そのものを体験する商品として「奥米地ルーラルライフ倶楽部」は交流客にバーチャルな1週間の「田舎暮らし」を提供するプログラムを開発しました。
 そしてウィークリーステイのモニターツアー「但馬の田舎暮らし体験5日間の実証実験」を企画実行し、参加グループへのインタビュー、村民や都市住民へのアンケート等でフォローしました。
(2) 物語マーケティング手法による「奥米地ほたる(舞)米」の地域ブランド取得とポジショニングの確立、商工業者連携による加工品開発及び神戸市内等における販路開拓
 「ほたる米」のロゴ作成、試食・商談会・直売会、消費者調査、米分を使った「ほたる点心」の試作、商品化、生産者組織の設立など。
(3) 地域住民により、地域の課題をビジネスの手法で解決し、その利益を地域へ還元するコミュニティ・ビジネスの創出と、他地域へも転用できるビジネスモデルの構築
 活動の継続・強化・新しい取組みのためには実行機関の法人化が必要として、NPO法人化を検討するなど、運営組織の見直しを図った。
 昨今の激変し厳しさを増した経済環境の中で、生活スタイルも変化を見せてきている。経済追求一辺倒から、ゆとり、心の拠り所を求めている。健康志向、自然志向、美食志向(無害、健康)、懐古志向、知識志向、歴史・郷土史志向など、これらが「スローライフ」に繋がってくる。

大きな天体望遠鏡も完備の「自然観測所」
 田舎暮らしが脚光を浴びている。しかも、一時的なものから短期、長期、定住へと向っている。多くの地方において地域活性化の切り札として「田舎の雰囲気体験」「農業体験」などが各地で試みられているが、どこも同じような取組みに留まり、特色を出すに到っていない。

 ハード(施設)の整備のみならず、都市住民の田舎暮らしに対する受け入れ体制、サポート体制をしっかりと用意し、地域コミュニティの一員として地域社会全体で受け止めるホスピタリティの醸成こそが、これからの田舎暮らし地域間競争の先頭を維持することが可能となってきます。
 今は昔の二十四節気に注目した昔からの生活の知恵や、交流者のニーズを汲み取ったユニークな田舎暮らし体験プログラムを用意した「奥米地ルーラルライフ倶楽部」がそのお世話をすることになります。(2010年3月)


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