日本遺産(Japan Heritage)に認定して地域活性化の切り札に
 (ツーリズム政策と提言 12)

日本遺産(Japan Heritage)に認定して地域活性化の切り札に 

 各地域が育んできた歴史的魅力や地域の特色を通じた文化・伝統をストーリーに織り込んで、「日本遺産(Japan Heritage)」として認定し、有形・無形の文化財群の整備や、観光資源の掘り起こし、地域の活性化が進められています。
 文化庁は、平成27年度から「日本遺産」認定制度を発足、全国の都道府県・市町村から申請のあった中から、外部有識者の審査会の審査結果を踏まえて決定されます。
 「ジオパーク」の日本版認定による期待と同様に、世界遺産の普及活用・推薦のために、世界遺産暫定リスト上の文化遺産などを「日本遺産(Japan Heritage)」として、外国人も含めた旅行者など国内外にアッピールするためのバックアップ、シェイプアップを目指しています。
 歴史的な価値を分かり易く伝えるストーリーがあり、海外にも魅力を発信できるものが選ばれます。2016年度からは観光振興を手助けする専門家の派遣などの支援が行われます。

                                                          (文化庁資料より)

●兵庫県関係の日本遺産への取り組み
(1)東京オリンピックが開催される平成32年(2020年)までに、100件認定を目指しているそうです。認定を受けた自治体には、多言語のホームページやパンフレット作成など国内外へのPRやガイド育成などが支援されます。
 初年度の平成27年度は、40都府県238市町村から83件の提案応募があり18件が、うち兵庫県から4件申請で1件「丹波篠山 デカンショ節 −民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」が認定されました。
 平成27年度の認定は、申請が多く、各都府県に1件と絞られたようで、「丹波篠山 デカンショ節」のほかに申請されていた兵庫県分3件の、「日本のはじまりの地 淡路島(兵庫県:淡路市・洲本市・南あわじ市)」、「やま・うみ・かわの交流を活かすまち〜竜山石の文化・みなとのまち・塩づくり・白砂青松(兵庫県:高砂市)」及び「HIMEJI-平和と安寧を祈るまち-(兵庫県:姫路市)」は、翌年度以降に期待されます。(2015年5月)

(2)文化庁は、2016年2月中旬までに「日本遺産」第2期認定に向けて、地方自治体から公募し、70〜80件の応募があった。兵庫県関係では、「日本六古窯」(兵庫県、岡山県など5県6市町)、「国生みの島・淡路」「生野鉱山と馬車道」「竜山石の文化の継承」「鳴門海峡の惠み」(兵庫県、徳島県)がノミネートされている。(2016年2月)
(3)2016年2月、日本遺産に認定された18の団体が篠山市で開催された「日本遺産フォーラムIn丹波篠山」に集結、「日本遺産連盟」を結成した。情報発信や観光客誘致に協力して取り組む。(2016年2月)
(4)文化庁は、平成28年度分として、、42都府県219市町村から67件の提案申請があり、うち兵庫県から淡路市、洲本市、南あわじ市が共同で申請した「『古事記』の冒頭を飾る『国生みの島・淡路』〜古代国家を支えた海人(あま)の営み〜」など19件を認定した。ストーリーには、弥生時代の「松帆銅鐸」(南あわじ市出土)、邪馬台国の鉄器生産基地か「五斗長垣内遺跡」、国生み神話ゆかりの「伊弉諾神宮」(淡路市)や淡路人形浄瑠璃(南あわじ市)など歴史豊かで多彩な文化財を多く交えて構成された。 (2016年4月)
(5)南北朝時代、「建武の中興」の立役者となった楠木正成と正行父子ゆかりの地域あが連合して日本遺産認定を目指すこととなった。湊川の古戦場や湊川神社がある神戸市や、大阪府の河内長野市、千早赤阪村など6市町村が「南公さん」を主題として2017年2月に文化庁へ申請する。(2017年1月)
(6)丹波焼(篠山市)・備前焼(岡山県備前市)・越前焼(福井県越前町)・瀬戸焼(愛知県瀬戸市)・常滑焼(愛知県常滑市)・信楽焼(滋賀県甲賀市)の全国6市町が、縄文時代以来の日本古来の技術を継承する「日本六古窯」を申請する。日本の近代化を支えた鉱山関係鉱石運搬関係では、明延・中瀬鉱山から生野鉱山へと続く鉱山施設から鉱石を積み出す飾磨港までの鉱石運搬の産業道路を「銀の馬車道・鉱石の道」として関係6市町(姫路市・朝来市・養父市・福崎町・市川町・神河町)がストーリーをブラッシュアップして申請する。また、古くは古墳の石棺から現在の建築材にも利用されている高砂市特産の「竜山石」を縁結びのまちのイメージを加えた。これらは、関係自治体や市民が取り組んで2016年度中に、世界遺産への前提となるであろう日本遺産認定を文化庁へ申請する。(2017年2月)
(7)3回目の選出が行われ、文化庁は23道府県17件を認定した。兵庫県関係市町申請による「銀の馬車道・鉱石の道」(姫路市・朝来市・養父市・福崎町・市川町・神河町)と、「日本六古窯」(篠山市の丹波焼など)の2件。また、申請には加わっていなかったが、「北前船寄港地・船主集落」(北海道、青森、秋田、山形、新潟、石川、福井)も認定され、兵庫県内では、寄港地として、竹野(豊岡市)、諸寄(新温泉町)、坂越(赤穂市)、室津(たつの市)、兵庫津(神戸市)、そして北前船豪商の高田屋嘉兵衛ゆかりの五色町(洲本市)、本拠地とした兵庫津(神戸市)など、関係地が多い。また、北前船の寄港地関係者が集まり、5月に「北真船寄港地フォーラム」を淡路夢舞台国際会議場で開催し、自治体や観光事業者らが参加、寄港地の観光振興に向けて連携を強化することを決議した。 (2017年4月、5月)
(8)「日本六古窯」の篠山市をはじめ6市町が6月に京都で「六古窯日本遺産活用協議会」の設立。6市町で巡回展や焼き物PRの連携などを推進することを決めた。(2017年6月)

(9)「銀の馬車道・鉱石の道」の沿線6市町(朝来市・姫路市・養父市・福崎町・市川町・神河町)は「日本遺産『銀の馬車道・鉱石の道』推進協議会」を発足させ、文化庁の補助金を核にして、公式ホームページの開設など観光客誘致や地域活性化に取り組むことを決めた。(2017年6月)
●兵庫県内認定(平成29年度)
播但(ばんたん)貫く銀の馬車道・鉱石の道-資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍(わだち)-〈ストーリーの概要〉
 兵庫県中央部の播但地域。そこに姫路・飾磨港から生野鉱山へと南北一直線に貫く道があ ります,“銀の馬車道”です。さらに明延鉱山,中瀬鉱山へと“鉱石の道”が続きます。
 わが国屈指の鉱山群をめざす全長73km の この道は,明治の面影を残す宿場町を経て鉱 山まちへ,さらに歩を進めると各鉱山の静謐 とした坑道にたどり着きます。
 近代化の始発点にして,この道の終着点となる鉱山群へと向かう旅は,鉱山まちが放つ いぶし銀の景観と生活の今昔に触れることができ,鉱物資源大国日本の記憶へといざないます。

(文化庁資料より)
 
きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-〈ストーリーの概要〉
 瀬戸,越前,常滑,信楽,丹波,備前のやきものは「日本六古窯」と呼ばれ,縄文から続 いた世界に誇る日本古来の技術を継承している,日本生まれ日本育ちの,生粋のやきもの産 地である。
 中世から今も連綿とやきものづくりが続くまちは,丘陵地に残る大小様々の窯跡や工房へ続く細い坂道が迷路のように入り組んでいる。恋しい人を探すように煙突の煙を目印に陶片や窯道具を利用した塀沿いに進めば,「わび・さび」の世界へと自然と誘い込まれ,時空を超えてセピア調の日本の原風景に出合うことができる。

(文化庁資料より)
荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜〈ストーリーの概要〉
 日本海沿岸には,山を風景の一部に取り込む港町が点々とみれます。そこには,港に通じる小路が随所に走り,通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。また,社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り,京など遠方に起源がある祭礼が行われ,節回しの似た民謡が唄われています。これらの港町は,荒波を越え,動く総合商社として巨万の富を生み,各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で,時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。
(文化庁資料より)
 7道府県11市町(北海道・青森・秋田・山形・新潟・石川・福井)による申請でしたが、兵庫県内の但馬・播磨・淡路・神戸にもゆかりの地はあります。
●兵庫県内認定(平成28年度)
「『古事記』の冒頭を飾る『国生みの島・淡路』〜古代国家を支えた海人(あま)の営み〜」〈ストーリーの概要〉

 我が国最古の歴史書『古事記』の冒頭を飾る「国生み神話」。この壮大な天地創造の神話の中で最初に誕生する“特別な島”が淡路島である。その背景には、新たな時代の幕開けを告げる金属器文化をもたらし、後に塩づくりや巧みな航海術で畿内の王権や都の暮らしを支えた“海人(あま)”と呼ばれる海の民の存在があった。畿内の前面に浮かぶ瀬戸内最大の島は、古代国家形成期の中枢を支えた“海人(あま)”の歴史を今に伝える島である。
(文化庁資料より)
●兵庫県内認定(平成27年度)
「丹波篠山 デカンショ節 -民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶」〈ストーリーの概要〉

 かつて城下町として栄えた丹波篠山の 地は,江戸時代の民謡を起源とするデカ ンショ節によって,地域のその時代ごと の風土や人情,名所,名産品が歌い継が れている。 地元の人々はこぞってこれを愛唱し, 民謡の世界そのままにふるさとの景色を 守り伝え,地域への愛着を育んできた。 その流れは,今日においても,新たな歌 【デカンショ祭】 詞を生み出し新たな丹波篠山を更に後世 に歌い継ぐ取組として脈々と生き続けており,今や300番にも上る「デカンショ 節」を通じ,丹波篠山の街並みや伝統をそこかしこで体験できる世界が展開している。(文化庁資料より)
“デカンショ節”のエピソード
郷土史の談話室『(39)懐かしの歌・童謡・唱歌(兵庫県内)』
※左の「談話LINK」をクリックして下さい。
●日本遺産(Japan Heritage)一覧 
【平成29年度認定 17件】
江差の五月は江戸にもない-ニシンの繁栄が息づく町-(北海道)、荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間〜北前船寄港地・船主集落〜(北海道、青森、秋田、山形、新潟、石川、福井)、サムライゆかりのシルク・日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ(山形)、和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田(埼玉)、忍びの里・伊賀甲賀-リアル忍者を求めて-(三重・滋賀)、 300年を紡ぐ箱が織り成す丹後ちりめん回廊(京都)、1400年に渡る悠久の歴史を伝える「最古の国道」-竹内街道・横大路(大道)-(大阪・奈良)、播但(ばんたん)貫く銀の馬車道・鉱石の道-資源大国日本の記憶をたどる73kmの轍(わだち)-(兵庫)、絶景の宝庫・和歌の浦(和歌山)、「昭和の一滴」醤油醸造の発祥の地・紀州湯浅(和歌山)、日が沈む聖地出雲〜神が創り出した地の夕日を巡る〜(島根)、一輪の綿花から始まる倉敷物語〜和と洋が織りなす繊維のまち〜(岡山)、きっと恋する六古窯-日本生まれ日本育ちのやきもの産地-(福井・愛知・滋賀・兵庫・岡山)、森林鉄道から日本一のゆずロードへ-ゆずが香り彩る南国土佐・中芸地域の景観と食文化-(高知)、関門”ノスタルジック”海峡〜時の停車場・近代化の記憶〜(山口・福岡)、米作り二千年にわたる大地の記憶〜菊池川流域今昔「水稲」物語〜(熊本)、やばけい遊覧〜大地に描いた山水絵巻の道をゆく〜(大分)
【平成28年度認定 19件】
正宗が育んだ“伊達”な文化(宮城県:仙台市・塩竈市・多賀城市・松島町)、 自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』-樹齢300年を超える杉並木につつまれた2,446段の石段から始まる出羽三山-(山形県:鶴岡市・西川町・庄内町)、会津の三十三観音めぐり-巡礼を通して観た往時の会津の文化-(福島県:会津若松市・喜多方市・南会津町・下郷町・檜枝岐村・只見町・北塩原村・西会津町・磐梯町・猪苗代町・会津坂下町・湯川村・柳津町・会津美里町・三島町・金山町・昭和村)、未来を拓いた「一本の水路」-大久保利通“最期の夢”と開拓者の奇跡 郡山・猪苗代-(福島県:郡山市・猪苗代町)、「北総四都市江戸紀行・江戸を感じる北総の町並み」-佐倉・成田・佐原・銚子:百万都市江戸を支えた江戸近郊の四つの代表的町並み群-(千葉県:佐倉市・成田市・香取市・銚子市)、江戸庶民の信仰と行楽の地-巨大な木太刀を担いで「大山詣り」-(神奈川県:伊勢原市)、「いざ、鎌倉」-歴史と文化が描くモザイク画のまちへ-(神奈川県:鎌倉市)、「ナンダ、コレは!」信濃川流域の火焔型土器と雪国の文化(新潟県:三条市・新潟市・長岡市・十日町市・津南町)、『珠玉と歩む物語』小松-時の流れの中で磨き上げた石の文化-(石川県:小松市)、木曽路はすべて山の中-山を守り山に生きる-(長野県:南木曽町・大桑村・上松町・木曽町・木祖村・王滝村・塩尻市)、飛騨匠の技・こころ-木とともに、今に引き継ぐ1300年-(岐阜県:高山市)、『古事記』の冒頭を飾る「国生みの島・淡路」-古代国家を支えた海人の営み-(兵庫県:淡路市・洲本市・南あわじ市)、森に育まれ、森を育んだ人々の暮らしとこころ-美林連なる造林発祥の地“吉野”-(奈良県:吉野町・下市町・黒滝村・天川村・下北山村・上北山村・川上村・東吉野村)、鯨とともに生きる(和歌山県:和歌山県・新宮市・那智勝浦町・太地町・串本町)、地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市(鳥取県:大山町・伯耆町・江府町・米子市)、出雲國たたら風土記-鉄づくり千年が生んだ物語-(島根県:雲南市・安来市・奥出雲町)、鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴-日本近代化の躍動を体感できるまち-(広島県・神奈川県・長崎県・京都府:呉市・横須賀市・佐世保市・舞鶴市)、“日本最大の海賊”の本拠地:芸予諸島-よみがえる村上海賊“Murakami KAIZOKU”の記憶-(愛媛県・広島県:今治市・尾道市)、日本磁器のふるさと 肥前-百花繚乱のやきもの散歩-(佐賀県・長崎県:佐賀県・長崎県・唐津市・伊万里市・武雄市・嬉野市・有田町・佐世保市・平戸市・波佐見町)
【平成27年度認定 18件】
近世日本の教育遺産群−学ぶ心・礼節の本源−(茨城県・栃木県・岡山県・大分県:茨城県水戸市・栃木県足利市・岡山県備前市・大分県日田市)、かかあ天下−ぐんまの絹物語−(群馬県:桐生市,甘楽町,中之条町,片品村)、加賀前田家ゆかりの町民文化が花咲くまち高岡−人、技、心−(富山県:高岡市)、灯(あか)り舞う半島 能登〜熱狂のキリコ祭り〜(石川県:七尾市,輪島市,珠洲市,志賀町,穴水町,能登町)、海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群〜御食国(みけつくに)若狭と鯖街道〜(福井県:小浜市,若狭町)、「信長公のおもてなし」が息づく戦国城下町・岐阜(岐阜県:岐阜市)、祈る皇女斎王のみやこ 斎宮(三重県:明和町)、琵琶湖とその水辺景観−祈りと暮らしの水遺産(滋賀県:大津市,彦根市,近江八幡市,高島市,東近江市,米原市)、日本茶800年の歴史散歩(京都府:宇治市,城陽市,八幡市,京田辺市,木津川市,宇治田原町,和束町,南山城村)、丹波篠山 デカンショ節-民謡に乗せて歌い継ぐふるさとの記憶(兵庫県:篠山市)、「日本国創成のとき―飛鳥を翔(かけ)た女性たち―」(奈良県:明日香村・橿原市・高取町)、六根清浄と六感治癒の地〜日本一危ない国宝鑑賞と世界屈指のラドン泉〜(鳥取県:三朝町)、津和野今昔〜百景図を歩く〜(島根県:津和野町)、尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市(広島県:尾道市)、「四国遍路〜回遊型巡礼路と独自の巡礼文化〜(愛媛県・高知県・徳島県・香川県:愛媛県・高知県・徳島県・香川県の各県内57市町村)、古代日本の「西の都」〜東アジアとの交流拠点〜(福岡県:太宰府市)、国境の島 壱岐・対馬〜古代からの架け橋〜(長崎県:対馬市,壱岐市,五島市,新上五島町)、相良700年が生んだ保守と進取の文化 〜 日本でもっとも豊かな隠れ里―人吉球磨〜(熊本県:人吉市・錦町・あさぎり町・多良木町・湯前町・水上村・相良村・五木村・山江村・球磨村)
【参考】 「日本遺産 (Japan Heritage)」の認定について(文化庁資料より)
1.認定対象
(1)日本遺産は、以下の点を踏まえたストーリーを認定する(文化財そのものが認定の対象となるわけではない)。
  ・歴史的経緯や,地域の風土に根ざし世代を超えて受け継がれている伝承, 風習等を踏まえたストーリーであること。
  ・ストーリーの中核には,地域の魅力として発信する明確なテーマを設定の 上,建造物や遺跡・名勝地,祭りなど,地域に根ざして継承・保存がなされている文化財にまつわるものが据えられていること。
  ・ 単に地域の歴史や文化財の価値を解説するだけのものになっていないこと。
(2)ストーリーのタイプとしては2種類
  ・「地域型」・・・単一の市町村内でストーリーが完結。
  ・「シリアル型(ネットワーク型)」・・・複数の市町村にまたがってストーリー が展開(複数の市町村に下記「ストーリーの構成文化財」が所在)。
2.ストーリーを語る上で不可欠な文化財群(ストーリーの構成文化財)
(1)地域の魅力ある有形・無形の文化財群の一覧を作成するものとする。
(2)構成文化財は,地域に受け継がれている有形・無形のあらゆる文化財を 対象とし,地方指定や未指定の文化財も可能とする。
(3)日本遺産のストーリーが我が国の文化・伝統を語るものであることから, 文化財群の中に国指定・選定のものを必ず一つは含めることとする。
3.認定申請の手続き
(1)申請者
  @日本遺産の申請者は市町村とし,文化庁への申請は都道府県教育委員会 を経由して行う。
  Aシリアル型の場合,原則として市町村の連盟とするが,当該市町村が同 一都道府県内に所在する場合は当該都道府県が申請者となることも可能。
(2)認定申請を行うに当たっての条件
  @認定申請を行うことができるのは,歴史文化基本構想又は歴史的風致維 持向上計画を策定済みの市町村,若しくは世界文化遺産一覧表記載案件又 は世界文化遺産暫定一覧表記載・候補案件を有する市町村とする。
  A地域型の申請の場合は上記の条件が必須であるが,シリアル型の申請の 場合は満たすことが望ましい。
(3)認定の可否
  @認定可否は,文化庁に設置する外部有識者で構成される「日本遺産審査 委員会」の審査結果を踏まえて,文化庁が決定する。
(4)認定基準
  @ストーリーの内容が,当該地域の際立った歴史的特徴・特色を示すもの であるとともに我が国の魅力を十分に伝えるものとなっていること。
  ※ストーリーについては,以下の観点から総合的に判断する。
    ・興味深さ(人々が関心を持ったり惹きつけられたりする内容となっているか。)
    ・斬新さ(あまり知られていなかった点や隠れた魅力を打ち出しているか。)
    ・訴求力(専門的な知識がなくても理解しやすい内容となっているか。)
    ・希少性(他の地域ではあまり見られない稀有な点があるか。)
    ・地域性(地域特有の文化が現れているか。)
  A日本遺産という資源を活かした地域づくりについての将来像(ビジョン) と,実現に向けた具体的な方策が適切に示されていること。
  Bストーリーの国内外への戦略的・効果的な発信など,日本遺産を通じた 地域活性化の推進が可能となる体制が整備されていること。

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