3.発掘の一時中断と、その後の発見・調査研究成果 2007年1月から始まった発掘調査は、2012年1月の第6次まで、国内最高例ともいえる数々の貴重な発見があって、 一躍国内のホットスポットになりました。しかし、発掘調査の地点で範囲拡大の難しさや、発見位置や地点の分散化などあって、2012年度は調査を見送り。 クリーニングの継続など状況を整理していました。
(9)鳥に進化をたどったグループに属する新種と判明した恐竜化石(2024年7月) 篠山像群大山下層の地層の県立丹波並木道公園(丹波篠山市)で見つかった化石が新属新種の恐竜と判明した。痔もt住民の「篠山層群をしらべる会」メンバーの松原さんを大江さんが2010年と2011年に見つけた前脚、後ろ脚のひざとかかとの化石。恐竜は「ヒプノヴェアトル・マツバラエトオオエオルム」と命名されました。現代の鳥に近いトロオドン科から進化した「トロオドン亜科」で初期の種、推定で全長1.1m、体重2.5kg、全長が羽毛で覆われて二足歩行だったと見られている。 (10)またまた新属新種の角竜化石を発見(2024年9月) 17年前(2007年・平成19年)に篠山層群から発見された化石が、新属新種の恐竜化石と判明、国内13例目、丹波地域では3例目。同じく篠山層群大山下層(丹波篠山市宮田)で県立人自然の博物館が指揮した調査で、恐竜のフリルという襟飾り、ほお、肩の骨の形が他の角竜を異なる新属新種の角竜と判明。「ササヤマグノームス・サエグサイ」と命名。原始的な仲間で、角が無く襟飾りも小さいのが特徴。成長途中で全長80cmと推定され、二足歩行だったとみられる。東アジアを紀元とする角竜類は、ユーラシア大陸東部から当時繋がっていた北米大陸西部へ陸伝いに渡ったと考えられている。
●丹波市旧上久下村営上滝発電所記念館/恐竜化石発見地 恐竜発見地の岸に残されていた村営発電所の跡を「丹波市旧上久下村営上滝発電所記念館」として地元の貴重な産業遺産・近代化遺産を公開するとともに、恐竜発見の地層なども間近に見れる恐竜館として、来訪者へのPRを開始しています。(2010年2月オープン) (所在地:丹波市山南町上滝八ヶ坪1312-2) (1階展示:旧上久下村営上滝発電所ものがたり、発電所写真パネル、マイクロ水力発電所装置。 2階展示:恐竜が歩いた大地、丹波市くげたに観光マップ、恐竜化石発掘ニュース、四季の映像ギャラリー。 休館日:月曜日・火曜日は休日、祝祭日の場合は翌平日、年末年始、その他イベント等により変更あり)