●本書「はじめに」より(1983年当時) わが国の社会・経済は、今や国際化の真っ只中に置かれていますが、このような時代を予期し、これらに備えて地方行政を担う地方自治体の職員にも国際的な感覚が必要です。 研修団が選んだ「ヨーロッパの豊かな伝統に学ぶ」という統一研修テーマの下に、6回の全員による合同研修会のほか、52項目の自主研修テーマについて、少人数のグループによる各国政府機関や地方自治体、民間会社、施設など訪問調査を行いました。確かにヨーロッパは豊かな伝統と偉大な文化遺産に満ち溢れ、美しい石造りの街並みと清潔な公園や街路、充実した文化施設と道路網や空港など、その蓄積には目を見張るものがあり、感激させられるものがありました。
老人福祉国家デンマークのコペンハーゲン、車椅子専用マイクロバス。当時既に市中一般的に普及。
第1部 研修の成果〜専門分野別のレポート (行財政・治安) イギリスにおける公務員の勤務評定制度 ヨーロッパにおける退職準備教育の現況 国際地方自治体連合会(IULA)を訪ねて パリの市庁舎等行政建物 ドイツの警察事情 (教育・文化) 伝統あるユニークな教育(イートン・カレッジ) フランス・オルレアン市の大学誘致 ヨーロッパの図書館事情 オランダのミニチュアタウン「マドローダム」 ローマの遺跡を巡りて (福祉・生活) トーマス・コラム児童財団「チルドレンズ・センター」を訪ねて イギリスにおける老人施設(ロンドン市カムデン地区のヘルスセンター) ヨーロッパのコミュニティセンター 高齢化社会への対応(オランダの戦略に学ぶ) ヨーロッパの家庭 デンマークの福祉行政 老人の町「ガムレス・ビュイ」 (保健・環境) イギリスの地域保健活動(グリニッジ地区のヘルスセンター) オランダ・フランスの環境衛生の研究体制 イギリスにおける動物保護行政 イギリス・オランダの水事情 ヨーロッパの清掃 パリの裏方(下水処理場)
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