執筆活動
 共著紹介『ヨーロッパの豊かな伝統に学ぶ』
共著紹介『ヨーロッパの豊かな伝統に学ぶ』(兵庫県自治体職員海外研修団)
1984.10.1 発行 福田印刷工業

●本書「はじめに」より(1983年当時)

 わが国の社会・経済は、今や国際化の真っ只中に置かれていますが、このような時代を予期し、これらに備えて地方行政を担う地方自治体の職員にも国際的な感覚が必要です。
 研修団が選んだ「ヨーロッパの豊かな伝統に学ぶ」という統一研修テーマの下に、6回の全員による合同研修会のほか、52項目の自主研修テーマについて、少人数のグループによる各国政府機関や地方自治体、民間会社、施設など訪問調査を行いました。確かにヨーロッパは豊かな伝統と偉大な文化遺産に満ち溢れ、美しい石造りの街並みと清潔な公園や街路、充実した文化施設と道路網や空港など、その蓄積には目を見張るものがあり、感激させられるものがありました。

 しかし、現在のヨーロッパは、これら先人たちの優れた遺産に恵まれてはいるものの、例えば、ロンドンでは若年層の失業者増加と非行の増加、西ドイツ(当時は東西に分かれていた)では高度成長期に導入した外国人労働者の失業の増加とその対応に苦慮し、デンマークでは税負担の急増に加えて財政赤字や対外債務の急激な増加に福祉制度の見直しが迫られるなど、憂慮すべき事態が随所に見聞きされました。(2010年の現在の日本と共通?)
 最近、わが国でも財政再建のために各種の制度や施策の見直しが進められつつあり、私たちに与えられた今回の貴重な体験の中で、この目で、この耳で直に確かめ学んだ事柄を、その発想に反映しなければ、と痛感させられます。(1983年当時)

オランダの先進的老人保健施設「ガムレス・ビュイ」にて
※ 編集主幹(編集長):中嶋 邦弘 

当時、世界に先駆けていたイギリスのニュー・メディア「テレ・テキスト」(文字多重放送)

消費者行政が進んでいるロンドンのランバス消費者アドバイスセンターにて。


老人福祉国家デンマークのコペンハーゲン、車椅子専用マイクロバス。当時既に市中一般的に普及。


オランダの伝統産業「木靴づくり」の作業場内にて。ここにも自動機械化の波が寄せて来ていた。

世界中から見学者が相次ぐオランダの海浜レジャー施設「スヘベニンゲン」管理事務所にて。

オランダのデン・ハーグ市内のミニチュア・タウン「マドローダム」

戦車が出迎える東ドイツ、ベルリン市内の戦争記念公園。

当時、東西ドイツを分断していた「ベルリンの壁」と、向うに見える東ドイツ側。

スイス、ジュネーブ大学構内で、出合った子連れ学生の母子と。
●本書「目次」より

第1部 研修の成果〜専門分野別のレポート

(行財政・治安)

イギリスにおける公務員の勤務評定制度
ヨーロッパにおける退職準備教育の現況
国際地方自治体連合会(IULA)を訪ねて
パリの市庁舎等行政建物
ドイツの警察事情
(教育・文化)
伝統あるユニークな教育(イートン・カレッジ)
フランス・オルレアン市の大学誘致
ヨーロッパの図書館事情
オランダのミニチュアタウン「マドローダム」
ローマの遺跡を巡りて
(福祉・生活)
トーマス・コラム児童財団「チルドレンズ・センター」を訪ねて
イギリスにおける老人施設(ロンドン市カムデン地区のヘルスセンター)
ヨーロッパのコミュニティセンター
高齢化社会への対応(オランダの戦略に学ぶ)
ヨーロッパの家庭
デンマークの福祉行政
老人の町「ガムレス・ビュイ」
(保健・環境)
イギリスの地域保健活動(グリニッジ地区のヘルスセンター)
オランダ・フランスの環境衛生の研究体制
イギリスにおける動物保護行政
イギリス・オランダの水事情
ヨーロッパの清掃
パリの裏方(下水処理場)

(産業・労働・農政)
OECD諸国におけるマイクロエレクトロニクスの生産性・雇用への影響
欧州にみる新たな雇用失業対策の方向
ヨーロッパにおける農業技術の普及・試験研究・農業後継者育成にふれて
ヨーロッパの経済と労働事情
西ドイツの政治経済情勢
(交通)
ヨーロッパのコミューター事情
フランスの道路政策(民間活力の導入による有料道路)
ロンドン・ヒースロー空港のあらまし
(都市整備)
転機に立つイギリスの住宅政策
バービガンセンターとロンドン再開発
イギリスにおけるインナーシティ対策
広大なニューシティ「ミルトン・ケインズ」
イギリスにおける建築防災
オランダの海浜リゾート施設「スヘベニンゲン」
パリの新しい顔「レ・アル地区」
西ドイツの都市計画
都市再生に活気づくミュンヘンの街づくり
コラム「ヨーロッパ諸都市の“いこいのベンチ”」

第2部 私の見聞記〜驚き・感銘・雑感・印象

第3部 こぼれ話〜40人の弥次さん喜多さん珍道中

第4部 出発から帰国まで〜資料編
※掲載項目(写真をクリックして下さい)

(2)ウィンブルドンのセンターコートに立つ(英国)

(5)オランダのミニチュアタウン“マドローダム”

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