おとぼけ歴史クイズ

 古代の官人たちが胸の前に立てていた「笏」の元々の用途は?
放送日
2014.02.20

 みなさん、聖徳太子が胸の前で立ててささげているもの。古代、正式の装束「束帯」を着る時に手に持った道具です。「笏」と言います。中国の皇帝や、天皇や大和朝廷の高官、神職も持ってますね。元々、それは一体何のために持っていたのでしょうか。
 次の3つのうち、正しいのはどれでしょう。
@ 中国の皇帝も使っていたように、装束(束帯)とセットで、僅かに色分けされていて、束帯と同じく笏色が位階(三位とか五位とか)を表していた。
A 天皇の御前など公式行事で、欠伸が出そうな時に口を覆って隠していた。
B 公式行事でトチらないように、笏の裏に式次第などのカンニングペーパーを貼っていた。
正解はB
 何と、古代の官人たちも、天皇の御前での公式行事で取り仕切るのに失敗しないように、「式次第」や「注意事項」をメモしていたんですね。実際に、笏の裏に貼り付ける紙が決まっていて、現代にも伝わっています。
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