おとぼけ歴史クイズ

 仁徳天皇陵(大仙古墳)の建設費は今どきいくらかかるでしょう
放送日
2015.06.18

 日本一いや世界一のお墓を知っていますか。堺市にある仁徳天皇陵です。いまは、「大仙古墳」といいます。仁徳天皇だと言い伝えだけで証拠がないからそう称するようになっています。全長486m、高さ35m、47万平方mで甲子園12個分。
 その古墳を現在において、古代の建設工法で造ったら幾らかかるでしょう。1985年にダム建設などで有名な椛蝸ム組が試算しました。伐開除根、外濠・内濠の掘削・盛土、客土の掘削・盛土(古代だから近くの山から採ってきた)、葺石採取・敷設、埴輪設置(製造費含まず)、土地代は勿論入っていません。現在なら数倍かかると言われていますが、30年前の価格で、建設見積り額は次のどれが正しいでしょうか。
@ 約800億円
A 約2,800億円
B 約5,800億円
正解は@
 30年前、日本の椛蝸ム組が試算しました。古代の工法で、1日最大2000人、延べ681万人、工期は15年8ヶ月。整地に3.3ヶ月、濠掘削等57.5ヶ月、客土103ヶ月、埴輪埋設、石室造成などで、796.77億円。 埴輪1万5千個の製造も入れると+60億円。合計856億円。
  ちなみに現代の工法では、技術向上、ブルやトラックなど機械力、コンピュータなど使って、1日最大57人、延べ2万9千人、工期2年6ヶ月、約20億円。埴輪製造には16億円で済み、合計36億円。
※エジプト・ギザのクフ王ピラミッド(底辺230m、高さ146m(現在139m)、2.5tの石材280万個)の建設費は、現代工法で1250億円、工期は5年、最盛期の従業員数は3500人。(古代では毎日20万人で30年かかった。)
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