摩耶山案内
神戸市の東部背山中屹として標高750mを保ち、老樹鬱蒼常に青緑を以て蔽はるゝもの即ち摩耶山である。 佛母摩耶夫人を祀れるに依り此名ありと云ふ。山頂の展望廣濶にして新興の国際都市神戸港街を脚下に控へ、
紺碧の茅海を隔てゝ遙かに紀泉の翠巒に対し大阪の市街亦指呼の間にあり四時共に景趣に富み、清遊に適する許りでなく阪神両都市の発展振り、
海陸連絡の実況等を瞰るには最も都合のよい自然の展望台であります。
●摩耶登山鉄道(開業大正14年1月、62名乗り、建設費70萬円、営業時間は毎日午前7時〜午後11時、夏期は午前6時〜午前0時、片道大人25銭小人12銭)、●摩耶山会堂、
●まや山温泉(入浴料大人10銭小人5銭)、 ●まや山食堂、
●まや山ホテル、●佛母摩耶山○(小へんに刀)利天上寺、
●十王寺光明寺、●摩耶山城址、●山中の名所、●裏山縦走案内
(昭和5年10月1日発行 摩耶鋼索鉄道株式会社) |