絵葉書(36)明石市子午線通過記念絵葉書(昭和53年)
明石市子午線通過記念絵葉書(昭和53年) (当研究館所蔵)
 
・6月10日時の記念日、明石市長の子午線通過証明書(1978年)
(左)
・子午線のはなし 日本の地方時差(右)

 昔から人びとは太陽の出没にしたがって、毎日の生活をくりかえしてきました。そして、いつの時代からか太陽が真南に来る時を正午とする習慣もできてきました。しかし太陽が真南に来る時刻は東の地方ほど早く、西の地方ほどおそく、日本でも北海道と沖縄とでは太陽が真南に来る時刻はおよそ1時間20分もちがいます。これでは不便ですので一つの国やまた比較的広い地域で共通の時刻を使用するようになりました。これが標準時の制度です。
 日本では1884年(明治17)にワシントンで開かれた世界の標準時のとりきめに関する国際会議の決定にもとづき、明治21年1月1日から、東経135度子午線上の時刻(平均太陽時)を日本標準時として採用し、全国で使用しています。
明石(日本標準時子午線通過記念)(昭和53年6月10日)
(明石市・明石観光協会)

時の記念日のおこり
日本書紀のなかに「夏四月丁卯辛卯、漏剋(水時計)を新台におき、始めて時を打ち鐘鼓をならして・・・」とあります。これは671年、天智天皇10年の6月10日にはじめて漏剋をおき民衆に時刻を知らせた、この故事にちなんで大正9年「時の記念日」が制定されました。
時の記念日のおこり
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