戦後の「うたごえ運動」から「うたごえ喫茶」へ (郷土史にかかる談話 82)
●(注意)「仲間内での楽しみ(サークル活動)」として開催する場合です。 (1)歌声喫茶向きの部屋・設備 @できれば、コンパクトな40名程度の部屋が最適です。隣室や廊下に騒音被害を及ぼさないように。 A 広すぎない、段差のないフラット、上階はエレベーター等昇降機あり。障害者、歩行弱者に対応。 B音楽設備(アンプ、スピカー、コードレスマイク等)、大型ディスプレイ(TV)またはパワーポイントのスクリーン付き、ピアノかエレクトーン常備、キーボード持ち込み可。カラオケセットは、個人パフォーマンスにあてて、みんなで歌うのには味気ない。 Cできれば、室内でティータイム・お菓子程度が可能なところ。ホテルの宴会場、または小ぶりの喫茶店貸し切りが良い。 (2)歌詞集など @できれば事前に用意するのが満点だが、リクエスト可能性のある歌の歌詞をプリントしておく。 A用意した歌詞をコピー配布するか、大型ディスプレイまたはパワポ投影ができれば可能。 (3)用意する人材 歌唱リーダー(大概の歌は歌える人が望ましい)、伴奏者(できれば即興演奏が可能な人が望ましい)、パソコン操作者(歌詞対応) (4)歌声喫茶のやり方進め方 @シルバーの場合、次々連続で歌えない(疲れる)。途中、休憩談話タイム、ティータイムなど、できれば1時間ごとに設定する。シルバーになると、ただ歌いに来るのではなく、みんなと談話を楽しみたいから参加する人が多い。 A歌うだけでなく、その曲の由来解説、エピソード紹介などを付け加える。(シルバーの知識欲)。楽譜は、配っても合唱経験者以外はみんながそのとおり歌えるとは限らないので、基本配布しない。 B個人のパフォーマンスを歓迎する。フルート、尺八、独唱、デュエット、寸劇など。また、みんな参加できる盆踊り、フォークダンス、歌パフォーマンスなども。 (5)シルバー歌唱の特徴 @早いテンポについて行けない。自然と段々遅くなります。始めからややゆっくりペースで歌い出すのも良い。音程も下がってきますので、曲のキー音をあらかじめ1音ないし1.5音下げておく。ただし、低い音階の曲はそのままが良い(曲の音域が、下のG音から上のE♭音が最適です)。 元歌どおりに歌えるのは、個人差はありますが、基本60歳までと心得てください。 A 音を長く伸ばしたり、休止符で長く歌わないことがリズムどおりに行かない。基本的に1〜2拍待ちきれなくなり、早く歌い出すことがあります。(歌唱リーダーがしっかり引っ張るのが良い)。 B全員が馴染みがない曲のばあい、歌唱リーダーが臨機応変に歌詞を早口で小節直前に伝えるのも良い。また、あまり曲に興味がなくなると、歌唱の声が小さくなったり、歌わない人が散見され出します。そんな時、歌唱リーダーが判断して別の曲に移行しても良い。 C歌唱リーダーが、会場の雰囲気、参加者の状況を常時観察して、進め方についても適宜判断されるよう気をつけてください。