兵庫県の令和3年度観光客動態調査結果
 (速報)
  
【令和3年度観光入込客数・観光消費額(速報値)】
1.観光入込客数
○ 感染防止対策と社会経済活動の両立に向けた取組により、令和3年度の観光入込客数は、85,663千人
と令和2年度比13.8%増加。
○ 令和元年度比では▲37.2%と依然としてコロナ前の水準に届いていない。
2. 観光消費額
○令和3年度の観光消費額は8,233億円と令和2年度比31.5%増加。
○ 令和元年度比では▲33.1%と県民割等による需要の下支えにより、宿泊費・買物代の消費が回復し、入込客数減の影響を緩和。
3.地域別の観光入込客数
○地域別では、令和2年度比で全ての地域で増加。
【主な増加要因】
@ 屋外施設の回復(王子動物園、県立淡路島公園等)
A R2の利用・開催自粛の反動増(阪神甲子園球場等)
B 新規施設の開業(アクリエひめじ)
C 安定的な積雪によるスキー利用の増(神鍋高原等)
○令和元年度比では、阪神北、北播磨、丹波、淡路 地域で回復基調にある一方、神戸は北野エリアなど の市街地、中播磨は姫路城を含む周辺施設を中心に 回復が遅れている。
【参考】足下の観光入込客数、延べ宿泊者数
出所:観光庁「宿泊旅行統計」
○足下の宿泊者数は7月時点で令和3年度比+21.1%。 令和元年度比では▲14.3%まで回復。
○県内主要60施設入込客数は8月時点で令和3年度比89.7%。
〔問い合わせ先〕 産業労働部観光局観光振興課企画調査班 078-362-3317

【令和3年度兵庫県観光客動態調査結果(速報)】
1 観光入込客数
令和3年度の観光入込客数は、「ひょうごを旅しようキャンペーン」等の需要喚起策を反映し、前年度を1,041万人上回る8,566万人(+13.8%)となった。
<参考:調査対象> ・調査対象期間 令和3年4月〜令和4年3月
・調査対象基準 年間入込客数10,000人以上もしくは特定月5,000人以上の施設等
・調査対象地点数 約1,200地点
(1)地域別の状況について
   令和2年度に続き、新型コロナウイルス感染症による人流抑制の影響があったものの、「ひょうごを旅 しようキャンペーン」等の需要喚起策等の効果で、全ての地域で前年度より増加となった。
 一方で、令和元年度の水準には届いていないものの、丹波、淡路、北播磨では令和元年度比で約 80% まで回復するなど地域毎で回復傾向に差が見られる結果となった。
 【増減要因】感染防止対策と社会経済活動の両立が図られ、多くの施設で前年から利用客が回復。
(2)日帰・宿泊別の入込状況
 日帰客が7,793 万人(+13.4%、全体比91.0%)、宿泊客が773 万人(+18.6%、全体比9.0%)となり、 全ての地域で日帰客、宿泊客ともに増加となった。
(3)目的別の入込状況
 目的別として多い順に、@スポーツ・レクリエーション、A歴史・文化、B都市型観光となった。公 園施設を含むスポーツ・レクリエーション及び歴史・文化は大幅増となった一方、自然及び都市型観光 は微増に留まった。
(4)四季別の入込状況
まん延防止等重点措置や緊急事態宣言が発出された夏(7月〜9月)は前年度比同程度にとどまった が、その他の季節では大幅に増加した。
(5)主要観光施設への入込客数(社寺参拝・イベント等を除く)
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により、昨年度に引き続いて、人の密集が生じにくい屋外施設が 上位となった。

2 経済波及効果等
(1) 県内観光消費額・観光産業県内総生産

 令和3年度県内観光消費額(名目)は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により 8,233 億円 (+31.5%)、観光産業の付加価値額である観光産業県内総生産(名目)は4,548 億円(+31.1%)である。
 感染拡大防止と社会経済活動の両立が図られ「ひょうごを旅しようキャンペーン」等の需要喚起策等 の影響で、観光消費額は増加した。
 また、物価変動を除いた観光産業県内総生産(実質)は、4,485 億円(+31.4%)、これは、実質県内総 生産比2.0%である。

(出典):兵庫県統計課「兵庫県民経済計算」、兵庫県観光振興課「兵庫県観光客動態調査」、観光庁「旅行・観光 消費動向調査」の単価等を用いて推計。
※1 観光消費額 = 観光客数 × 観光消費単価(交通費、宿泊費、飲食費、買物代、その他)
※2 観光産業県内総生産= 観光消費額 × 付加価値比率(兵庫県統計課「兵庫県民経済計算」に基づく)
(名 目)実際に市場で取引されている価格(市場価格)に基づいて推計された値
(実 質)基準年次(平成27年:R4年1月改定)からの物価の変動分(上昇・下落)を名目値から取り除いた値
(2) 県内観光消費額の経済波及効果概要
「平成 27 年兵庫県産業連関表」をもとに推計した結果、県内観光消費額(8,233 億円)にかかる経 済波及効果(生産誘発額)は、1 兆 2.068 億円(+31.6%)、県内観光消費により新たに生み出された付 加価値誘発額は、6,702 億円(+32.0%)、創出された就業者誘発数は、140 千人(+32.0%)となった。
※ 兵庫県統計課「平成27年兵庫県産業連関表」を用いて推計。
※ 経済波及効果(=直接効果+間接効果) ・直接効果:県内観光消費額 ・間接効果:産業連関分析により経済波及効果を推計。
(注)端数処理のため、資料中の表の内訳と合計は必ずしも一致しません。
< 参 考 資 料 >
@地域別主要施設・イベントの入込状況
A主要観光施設(※)の入込客数の対2019年比(月別)
 2022年の主要観光施設における観光入込客数の2019年同月比は、ほぼ同水準であった2月を除くすべての月で2021(R3)年同比を上回っており、昨年以上の回復傾向が見られる。
B県内延べ宿泊者数の推移(月別)
 2021(R3)年は、緊急事態宣言が発令された4月、5月、9月は前月より落ち込んだものの、その他の月は 需要喚起策が効を奏して回復傾向にあった。
 2022(R4)年はコロナ前の2019(R1)年比約9割弱の水準で推移している。
(兵庫県産業労働部観光局観光振興課から提供いただきました)
過年度(〜令和2年度)の調査結果(確定分)については、
兵庫県庁(観光局観光振興課)のホームページ「観光客動態調査」をご覧下さい。
 
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